レゾナント製バス内用マイクと咽喉マイクの互換性
【ご質問】
路線バスの運転手をしております。
現在、resonant EM-158やEM-168というマイクを使用しております。現行の設備ですと、車内放送に反応してハウリングが凄くて悩んでます。何か良いマイクがないのかと探していたところ、咽喉マイク(SH-12jKL)が目に止まりました。今使用しているマイクの代わりに使用できますでしょうか?
【回答】
現在、レゾナントシステムズ社製のバス用マイクEM-158、EM-168を使用されている環境であれば、咽喉マイク(SH-12jKL)をご使用頂けます。
変換プラグに関して
咽喉マイク(SH-12jKL)の接続プラグは、φ3.5mmステレオミニプラグ(※)ですので、EM-158、EM-168と同じ環境で使用いただくためには、プラグのサイズをφ6.3mmに変換する変換プラグ PLUG-J35P63が別途必要になります。(※3極のいわゆるステレオミニプラグですが、真ん中は未結線のモノラルマイクです。集音部(マイクユニット)は、ケーブルの出ている側の先端部にあります)
感度特性に関して
咽喉マイクは、首に装着しますので、あまり目立たず使用でき、その点でも好評頂いております。感度の良いマイクですが、喉に密着させて音を拾う特殊なマイクですので、周りの騒音を拾いにくい特性をもっています。周りの車やバスのエンジン音等の騒音や風切り音、車内の騒音などの影響を受け難く、運転手さまの声を拾ってを拡声することができます。
ハウリングに関して
ハウリングは、スピーカーから出た音声を、再び拾ってしまうことにより、特定の周波数帯が繰り返し拡声され、キーン音などが出てしまう現象です。咽喉マイクはハウリングにも強いので、よほどスピーカーの近くで大きな音量を出して使用しない限り、ハウリングの影響も受け難いのではないかと思います。
ただ、そのあたりは、使用されている音量やスピーカーとマイクとのの位置関係などの問題もありますので、実際の環境で使用してみないと、咽喉マイクを使用してハウリングが解消されるかどうかはなんともいえないところです。その旨ご了承下さい。
レゾナントシステム社製マイクの互換性に関して
参考までに、レゾナントシステム社製マイクと咽喉マイク SH-12jK/SH-12jKLの互換性ですが、レゾナントシステムズ社製のバス用マイクのうち、次のマイク(汎用型)を使用いただいている環境であれば、咽喉マイクを使用できます。
下記なら咽喉マイクで代用可能(使用できます)
・ネクタイピンマイク EM-158
・クリップグースネットマイク EM-168
・帽子掛マイクロホン EM-256
・グースネックマイクロホン EM-160C
・耳掛式マイクロホン EM-162B
同じ、レゾナントシステムズ社製のバス用マイクでも、給電式タイプのマイクを使用されている路線バスでは、残念ながら咽喉マイクを使用することはできませんので、ご注意下さい。給電式のマイクは、下記の型式のマイクです。(咽喉マイクと互換性無し)
下記は咽喉マイクで代用不可(使用できません)
・帽子掛マイクロホン EM-257(給電式)、
・ネクタイピンマイク EM-159(給電式)
・グースネックマイクロホン EM-161C(給電式)
・耳掛式マイクロホン EM-163B(給電式)
・クリップグースネットマイク EM-169(給電式)
レゾナントのマイクには、型式が書かれておりますので、ご確認下さい。給電式マイクを使用されている環境では、レゾナントシステム社製の給電式マイクのみ使用いただけます。給電式マイク同士は互換性があります。
※レゾナントシステム社製のマイク同士であっても、給電式とそれ以外のマイクの互換性はありませんので、ご注意下さい。