パーキンソン病で声が他人に届きにくい



『全国パーキンソン病友の会』の資料で携帯用会話補助装置(咽喉マイクとパワギガ)を見たとのことで、お電話をいただきました。お電話では声が小さいのもあり、「私の声が聞こえますか?」と何度も聞いていらっしゃいました。日常生活の中でなかなか話を聞き取ってもらえず、困っているとのこと。

弊社ではいろいろな方々よりお問い合わせいただきますが、今回ご連絡いただいた方は、声は小さめでしたがお電話でも聞き取れましたので、拡声器のマイクで音が拾えれば声も拡声でき、日常会話の問題も少しは軽減されるのではないかと思います。

現在では、パワギガ+『NZ-640-A』、またはワイヤレスタイプのパワギガW『NZ-660-W』という小型の拡声器があり、オプションの咽喉マイク『SH-12iK』との組み合わせでの使用実績が多くあります。今回のケースでもこちらの機種が適していると思います。
パワギガW 本体+送信機
「携帯電話でも使用できますか?」とのご質問もございました。通常の会話と違い、電話でのやりとりは口元も見えないため、話が理解してもらえないようです。ひとつの方法として、携帯電話でしたら、通話中に携帯電話をスピーカー機能にして会話をされるとパワギガも使用できると思います。

通常の電話の使用方法ですと、パワギガはマイクとスピーカーの距離が近すぎで、ハウリングを起こしてしまいます。そのため、少しでもマイクとパワギガ本体を離すためにスピーカー機能を利用するということです。

実際には、どんな機器かわからず、不安もあるでしょうから一度サンプルでお試しいただくことをお勧めしました。現在のところ、サンプル対象機種は、有線タイプのパワギガ+『NZ-640-A』となりますが、オプションの咽喉マイク『SH-12iK』も一緒にご試用いただけます。

また、身体障害者手帳をお持ちの方々は、各市町村の担当窓口に「携帯用会話補助装置」として申請すると日常生活用具給付制度で助成金が出るケースがあります。(例外的に、パーキンソン病などで障害者手帳をお持ちでない方が認められたケースもございます。)

⇒ パワギガ+(NZ-640-A) 詳細

⇒ パワギガW(NZ-660-W) ワイヤレス 詳細

⇒ 携帯用会話補助装置 詳細