統一地方選挙で車載アンプの音声がブツブツと途切れたのは?


【ご質問】
先日の統一地方選挙で車載アンプの不良が発生しました。
カセット付ミキサーと80W出力のアンプの組合せで使っていますが、ボリュームアップすると音声がブツブツと途切れてしまいます。音声も大きくなりません。

原因がわからず突然のことだったので機械の交換もできず困ってしまいました。
こちら側で考えられることは、電源をシガーライターから取ったことだけです。シガーライターから電源供給する場合は、ヒューズを20Aに交換しております。他のアンプでは同じ方法でも問題は発生しておりません。修理の必要があるか?ご検討下さい。
ya412b
【回答】
使用されている放送機器の仕様が分かりませんし、実際の機器を確認していませんので、はっきりした原因はわかりませんが、80W出力アンプですと、シガーライターのジャックから電源を取ることに無理があると思いますので、その辺に原因があるのではないでしょうか。

シガーライターに流れる電流の容量からすると、シガレットから電源を取れる車載用アンプは、定格40W出力くらいまでの機器が限度だと思います。

80W出力クラスになりますと消費電流が大きいため、メーカーでは、車のバッテリーとは別に専用のバッテリーを用意して使用することを推奨しているくらいです。おそらく今回の症状は、車載アンプで大きな音量を鳴らすために必要な電流が、シガーライタージャックの容量を超えてしまって、必要な電流が流れないため起きたのではないかと思います。

一度、アンプの電源コードからシガレット電源プラグを外して、放送機器を直接バッテリーに繋いで頂き、動作を確認して見て下さい。それで、大きな音量が出せれば、アンプには問題なく、シガレットから電源をとっていることが原因ということになると思います。

直接バッテリーに繋いでも、音量が上らない場合は、アンプ等機器の不具合が考えられます。その場合、メーカーに修理に出すことになると思いますが、古い機器の場合は、保守が終了してしまって可能性もあります。使用されている機器のメーカー、型式が分かれば、お知らせ頂けましたら修理できる機器か確認いたします。

なお、前述したように、車載用拡声器で、シガライタージャックから電源を取れるのは、40Wくらいまでが限度だと思います。
それ以上の出力のアンプですと、消費電流がシガレットの容量を超えてしまいますので、車のシガレットジャック周りにかなりの負荷がかかります。

通常は、シガレットプラグのヒューズをシガレットの容量より小さくしておき、車への損害等を防ぎますが、20Aと容量の大きなヒューズに交換しているとのことですので、車側への負担が心配なところです。

負荷がかかった場合、車のヒューズが切れて車が動かなくなってしまったり、最悪な場合、シガレット周りが発熱して、ケーブルやシガレットプラグ等が発火してしまうといった可能性がありますので、非常に危険です。現在の使用方法は改善する必要があると思います。

⇒ 車載アンプ(車載用拡声器セット)の一覧